「功名が辻」を読み終えました。
お世話になっている方からオススメいただいた「功名が辻」を読み終えました。思ったことを、そのまま徒然書いていきます。
時代もありますが、女性が活躍する方法として、周囲への嫌味のなさがすごい。
男女問わず、利口さというのはひけらかすものではなく、勝手に周りが気づいてくれるものですね。
千代にもの言われる夫は、なかなかにキツイものもあるかもしれませんが、それを受け止められる夫の素直さもすごいなと。
後半、今までの関係値を忘れ、伊右衛門なりに政策を行ってしまいますが、結果よくなかったことも書いてありましたね。
自分なり、ダメ、絶対。
千代のような、頭の中では色々考えながらも、常に陽気で「なんとかなりますよ」と言ってくれる人がいるのは、とても精神的に安定すること。
思えば、私の母親は少し千代に似ているかもしれないなと、ふと思いました。あまり落ち込まない私ですが、弱気な時があると「未来だから、大丈夫」と言ってくれた母親のおかげで、今日の私があるのだと思います。
文中で、千代が「自分が男だったら」という描写がありましたが、千代が男だったら、このように慕われてはいなかったと思いました。
女性だったからこそ、あの立ち振る舞いがまかり通ったところもあるなと感じます。
凸凹ありながらも、2人は良いビジネスパートナーだったのではないでしょうか。